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事務連絡
2025.03.26

新潟大学とharmo、電子版お薬手帳を活用した共同研究を開始-医療現場における周術期薬剤管理の正確性・効率性を向上-

このたびI-DeA会員企業であるシミックヘルスケア・インスティテュート株式会社のグループ会社であるharmo株式会社と2025年3月10日に電子版お薬手帳を用いた共同研究に関する契約を締結しました。本研究はI-DeAを起点とする初めての共同研究です。

●研究の概要
本研究では、新潟大学医歯学総合病院において手術の前後  (周術期)に休薬が必要な患者さんを対象に「harmoおくすり手帳」の休薬検索機能を活用した周術期薬剤管理を行い、この機能が確実な休薬および医療安全の確保に寄与するかを検証します。

●研究の背景と社会的意義
近年、高齢者への手術適応の拡大等に伴い、急性期病院で手術を受けるハイリスク患者さんが増加しています。そのような患者さんの中には、安全を確保するために、周術期に休薬と再開が必要なお薬を使っている方も少なくありません。周術期の休薬と再開が確実に実施されない場合、周術期合併症や手術の延期に繋がる等のリスクが高まることから、医療現場における課題の一つとなっています。厚生労働省も質の高い周術期医療の提供を求めており、2022年度の診療報酬改定では「周術期の薬剤管理加算」が新設されました。
このような課題の解決に向け、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、PHR(パーソナルヘルスレコード:個人の健康情報)の活用が進められています。電子版お薬手帳は厚生労働省によりPHRシステムの一つに位置づけられ、薬局や診療所、病院等において活用できる仕組みの構築が期待されています。
本研究により、休薬検索機能の導入が周術期薬剤管理の精度向上に役立つことを検証し、医療DXによる効率化と医療安全の確保を目指します。

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